血液検査受けているから大丈夫!!ではないよ~

はじめに

血液検査は受けていますか?
健康診断や病院で採血は一般的な検査です

ちなみに私は血管が出にくく、
一番採血がうまいと思う部署である献血センターで
何人もの看護師さんたちに囲まれて
いろいろ試していただいた結果
丁重にお断りされたことがあります

だから私は個人的に採血嫌いなんですが
血液検査では健康状態や病気の兆候を確認できるので重宝しています

が!
「先生に血液検査してもらっているから病気なんかないよね??」
なんて患者さんに言われることが多いので
ちょっと待った~~!!!と思い、いつも説明していることをお伝えします

血液検査でわかる主な病気

  1. 貧血: 酸素を運んでいる血液中の赤血球やヘモグロビン(Hb)の数を測定することでわかります
  2. 感染症: 白血球数(WBC)やCRPが増えていると、体内に感染があるかがわかります
  3. 肝臓や腎臓の障害: 肝臓や腎臓が正常に機能しているかを評価するため、特定の酵素や物質(例えばALT、AST、クレアチニンなど)を測定することでわかります
  4. 糖尿病: 血糖値やヘモグロビンA1cの値を測定することで糖尿病の診断や亜管理ができます
  5. 脂質異常症: 血中のコレステロールや中性脂肪(TG)の値で脂質異常症(高脂血症)が診断できます
  6. 甲状腺などのホルモンの病気: 甲状腺ホルモン(TSH、T3、T4など)で、甲状腺機能亢進症や低下症を、女性ホルモンを測定して更年期障害の治療に役立ちます
  7. がん: 特定のがんに関連するマーカー(例:CEA、PSAなど)が高いと癌の可能性がありますが、主に治療効果の判定に使われることが多いです
  8. 炎症や自己免疫疾患: C反応性タンパク(CRP)や抗核抗体(ANA)などのを測定することで、炎症やリウマチなどの自己免疫疾患があることがわかります
  9. アレルギー:特定の物質に対してアレルギーがあるかどうかが分かる

血液検査の落とし穴

上に挙げた通り
血液検査で様々な病気がわかります

とはいえ、そもそも検査していないとわからない!!

市民健診や会社の健診では項目は限られています
病院だってやたらめったら検査の項目を増やすことはしません
増やしたら採血する血液の量だってたくさんいるし
何よりお金がかかります!!(←ここ大事)

あと異常値と出たからと言って
すべてが治療対象ではないことが多い
ちょっとした風邪でも異常値が出ることも

反対に
かなり病気が進んでからではないと
異常値がでないこともあります

まとめ

血液検査を受けて異常がなかったら
まずはよかったですね

でも体調が優れないのであれば
さらに検査が必要かもしれません
血液検査の結果を持って病院で相談しましょう

その時は追加で血液検査や
他の検査が必要になるかもしれません
「血液検査はしたので他の検査をしてください!!」
な~んて言わずに、
なぜ再度血液検査するかを医師に確認してくださいね

血液検査の結果が悪かった場合は放置せず
病院で精密検査や治療を受けましょうね(←ここ放置する人多いんです!)
早期発見早期治療が健康の秘訣ですよ~

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この記事は
医師ですが一個人の見解です
主治医がいる方は主治医の指示に従ってくださいね
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